二人の関係の根底にあるのは、互いへの純粋なリスペクトです。お茶子が入試で自分を救ってくれたデクに対して抱いた感情は、当初は憧れや尊敬でしたが、体育祭や期末試験を経て次第に明確な「恋心」へと変化していきました。
青山優雅から「緑谷くんのこと好きでしょ」と指摘された際に見せた動揺は、初期の名シーンの一つです。しかし、仮免試験編においてお茶子は、がむしゃらに前を走るデクの姿を見つめ、「この気持ちはしまっておこう」と心に鍵をかける決断を下します。恋に溺れて本来の目的であるヒーローへの道を疎かにしたくないという、彼女自身の強いプロ意識と自立心の表れでした。
一方のデクにとっても、お茶子は「無個性」と蔑まれてきた蔑称の「デク」を「『頑張れ!!』って感じでなんか好き」と肯定し、人生を大きく変えてくれた恩人です。異性としての意識や照れを見せつつも、精神的支柱として絶対的な信頼を寄せていました。