福田己津央監督は後年のインタビューやイベントで、当時の現場における葛藤について言及している。サンライズの制作スタジオ内部では、新しい世代の若者が抱く葛藤を描こうとする野心的なアプローチと、前作で圧倒的人気を確立した既存キャラクターを立たせなければならない商業的要請との間で、激しい板挟みが起きていた。
バンダイナムコフィルムワークスへと組織が再編された現在でも、この作品が遺した教訓は大きい。ロボットアニメというジャンルにおいて、旧作ファンの期待に応えつつ新規層を開拓することの難しさ。現場のスタッフ陣が抱えたリアルな葛藤とドラマが、画面の裏側で繰り広げられていたことは間違いない。