駅直結の利便性がもたらした人流の爆発は、ランチタイムの混雑曲線を一変させた。現在、最も激しい行列が発生するのは、新幹線が相次いで到着する11時45分から13時30分の時間帯だ。この時間帯に正面から飛び込めば、1時間以上の待機を余儀なくされるケースも珍しくない。
これを巧みに回避する最大の鉄則は、開店時刻である11時の「15分前到着」か、昼のピークが引けた「14時過ぎ」を狙うことにある。中休み前のアイドルタイムは、比較的落ち着いた空気の中で食事が楽しめる隠れたゴールデンタイムだ。また、店頭の混雑を見て即座にテイクアウトへ切り替える常連も多い。持ち帰り用のカツ丼弁当は冷めてもタレが米に馴染んで抜群に旨く、帰りの新幹線車内で広げるという選択肢は非常に賢明だ。
気になるメニュー展開にも確固たる軸がある。定番の「カツ丼(3枚)」を筆頭に、メンチカツを載せた「パリ丼」、大ぶりなエビが鎮座する「エビ丼」、これらを自在に組み合わせた「ミックス丼」が不動の人気を誇る。昨今の原材料調整を経て価格改定を経つつも、肉の厚みとライスの圧倒的なボリューム感は一切損なわれていない。少食な旅行者向けに提供されている「ミニカツ丼」やセットの赤出汁・味噌汁も、満足度を底上げする名脇役として健在だ。