食べ放題を最大限に楽しむためには、ネット上に溢れる「元を取る裏ワザ」的な言説の誤解を正し、店舗側のシステムを正しく理解しておく必要があります。
第一の盲点は、「最安値コースの罠」です。多くの焼肉や寿司の食べ放題店では、看板に表記された「最安コース(2,000円台後半など)」を目当てに入店すると、注文可能なメニューが豚カルビや鶏肉、あるいは一般的な赤身寿司のみに限定されているケースが散見されます。名物の厚切り牛タンや上ハラミ、中トロなどの人気看板メニューを注文するには、中位(スタンダード)以上のコースを選択しなければならないのが業界の標準的な構造です。「結果的に予算オーバーになった」という後悔を防ぐためにも、事前に目当ての部位が含まれているコースの価格を確認することが不可欠です。
第二の誤解は、「時間制限とラストオーダーのタイムラグ」です。多くの店舗で採用されている「100分制」は、実質的に「80分経過時点でのラストオーダー」を意味します。タッチパネル端末が自動でオーダーストップになるシステムが普及しているため、開始直後のファーストオーダーで主力をまとめて頼み、中盤でデザートや箸休めを挟むといった時間配分の計算が求められます。