『トイ・ストーリー』シリーズには、おもちゃの犬と実在の犬という対照的なアプローチで描かれた印象深いキャラクターが登場します。
ウッディの古くからの親友であるスリンキー・ドッグは、1950年代にアメリカで大ヒットした実在の玩具「スリンキー・ドッグ」が原型です。胴体がらせん状の金属バネで構成されたそのフォルムは、胴長短足が愛らしいダックスフントをモデルにしています。おもちゃでありながら仲間思いで義理堅い性格が、長年にわたり多くのファンから支持される要因です。
一方、第1作のラストでアンディへのクリスマスプレゼントとして登場し、第2作で大活躍するのが本物の犬であるバスターです。バスターもスリンキーと同じくダックスフントですが、こちらは生身のリアルな犬として描かれています。アンディの命令には気まぐれな態度を見せつつも、ウッディの「撃たれたフリ」の合図には見事なリアクションで応えるなど、おもちゃたちとの秘密の友情を感じさせる描写が話題を呼びました。
さらに忘れてはならないのが、第1作でウッディやバズを恐怖に陥れたシドの愛犬スカッドです。モデルとなった犬種は強靭な顎と独特のエッグシェイプの頭部を持つブルテリア。ピクサー最初期の長編作において、リアルで威圧的な動物の筋肉の動きを表現するための重要な挑戦となりました。