敷地50坪(間口約10m×奥行き約16.5mの標準的な整形地)を確保できた場合、どのような暮らしが描けるのでしょうか。多くのファミリー世帯が希望するプランの実現可能性を検証します。
最も需要の高い50坪間取り実例4LDK(2階建て・延床面積32〜35坪)では、敷地を「建物:20〜22坪」「駐車スペース:9〜10坪」「庭・アプローチ:18〜20坪」という黄金比率で配分できます。1階に広々とした18〜20畳のLDKと水回り、さらに客間や在宅ワークに重宝する4.5〜6畳の和室または洋室を配置。2階には8畳の主寝室とクローゼット、そして5〜6畳の子ども部屋を2部屋ゆったり確保することが可能です。
外構計画における駐車場2台と庭のレイアウトも、50坪あれば無理なく成立します。普通車2台を横並びで停める並列駐車には幅約5.5m〜6m、奥行き約5mのスペースが必要ですが、間口が10m前後あれば道路側に車2台を収めつつ、南側に10〜15畳ほどのプライベートガーデンを創出できます。リビングの大開口サッシからウッドデッキを連続させ、子どものプール遊びやバーベキューを楽しむ空間設計が十分に成り立ちます。
一方で注意を要するのが50坪平屋の間取りです。「敷地50坪に憧れのワンフロア平屋を建てたい」と望む声は根強いものの、建ぺい率50%のエリアでは建築面積の上限が約25坪(約82.6㎡)に縛られます。ここから駐車場2台(約9坪)とアプローチを削り取ると、建築できる平屋の延床面積は22〜24坪前後。間取りとしては「コンパクトな2LDK〜収納を削った3LDK」が限界値となります。3〜4人家族がゆとりある3LDK〜4LDKの平屋を望むのであれば、敷地面積は最低でも65坪〜75坪以上を見積もるのが安全です。