この世界的なエドシーラン代表曲が、実は彼自身が歌う予定ではなかったというエピソードは、ファンの間では有名なシェイプオブユー制作秘話の一つです。2017年、プロデューサーのスティーブ・マック(Steve Mac)および共同作詞家のジョニー・マクデイド(Johnny McDaid)とともにスタジオに入ったエドは、わずか数十分のセッションでこの象徴的なマリンバのリフとビートを組み立てました。
当時のインタビューでエド本人が明かしたところによると、当初は「このダンスホール調のグルーヴは、女性ボーカル、特にリアーナ(Rihanna)に歌ってもらうのが最適ではないか」と話し合っていたといいます。歌詞の一部に女性目線のフレーズや強気なアプローチが含まれているのは、その初期構想の名残です。しかし、レコード会社のアサイラム/アトランティックの幹部陣がデモを聴いた瞬間、「これは絶対にエド自身が歌うべきだ。次作のリードシングルにするべきだ」と猛烈に説得したことで、運命の歯車が大きく回りました。
結果として、2017年3月にリリースされた3枚目のスタジオアルバム『÷(ディバイド)』の先行シングルとして発表されると、音楽史を塗り替える記録を樹立します。ディバイドアルバム収録曲の中でも突出した存在感を放ち、リリース初週からチャートの頂点へと駆け上がりました。