横山由依が2021年12月に下したAKB48卒業理由は、一部で邪推された「私生活の熱愛発覚」や「結婚準備」などでは一切ありませんでした。根底にあったのは、舞台女優としての表現を本格的に極めたいという明確なキャリアビジョンです。
初代総監督の高橋みなみからバトンを受け継いだ彼女は、2015年から約3年半にわたりグループの舵取り役を務めました。自身の個人活動を犠牲にしながらメンバー全員のメンタルケアや劇場のク律維持に奔走した歳月を経て、後任の向井地美音へと体制を引き継いだ後、彼女はようやく「一人の表現者としての自分」と向き合う時間を確保しました。
当時のインタビュー手記や関係者への取材でも、彼女は次のように語っています。
「総監督としてグループを支え切ったという達成感とともに、30代を迎える前に舞台や映像の世界でゼロから勝負したいという強い渇望があった」(当時の演劇関係者)
スキャンダルや週刊誌報道による引責ではなく、約12年間にわたるグループへの献身を完遂した上での、非の打ちどころのない前向きな旅立ちでした。