近年、歴史の深層に触れる文化財ツーリズムへの関心が高まりを見せる中、トリップアドバイザーなどの旅行コミュニティでは、建物の素朴な美しさと豊かなバックストーリーを評価する外国人旅行者や若年層の生の声が急増している。商業施設巡りだけでは味わえない「軽井沢の根源的な魅力」を求める動きが顕著だ。
さらにGoogle Arts & Cultureなどの高精細デジタルアーカイブを通じ、図面や当時の写真資料が世界へ発信されたことで、建築愛好家や研究者の注目度も一段と増した。デジタルで事前知識を得た旅人が、木材の手触りや床の軋みといったリアルな質感を確かめに現地へ訪れるという、新しい旅のサイクルが定着しつつある。