まる子の親友として常に穏やかな笑顔を見せる「たまちゃん」こと穂波たまえ。このキャラクターは、作者の小学校時代からの実在の親友・たまえさんがモデルです。作中で描かれる「まる子 たまちゃん 実話」エピソードの多くは、二人の間に実際に起きた出来事に基づいています。
特に象徴的なのは、たまちゃんの父親が一眼レフカメラで娘を撮りまくる描写です。これも完全に事実であり、父親はライカなどの高級カメラを手に、たまちゃんのあらゆる日常を記録し続けていました。後年、作者のエッセイやインタビューでも、たまちゃんが実際に渡米して国際結婚を果たし、作者の元へ実物のカメラが形見分けのように託された心温まるエピソードが明かされています。
下町気質でドタバタ劇を繰り広げるさくら家に対し、少し上品で知的な家庭環境を持つ穂波家との交流は、昭和の小学生同士のピュアな友情をそのまま体現した貴重な実話記録となっています。