手術跡のチクチクした痛みの正体とは?術後数ヶ月続く違和感の真相

手術跡のチクチクした痛みの正体とは?術後数ヶ月続く違和感の真相

手術跡のチクチクした痛みの正体とは?術後数ヶ月続く違和感の真相についての真相をご紹介します。

Q1:術後半年以上経つのに、雨の日や天気が悪い日にチクチク痛むのはなぜですか?
A1:気圧の低下に伴い、体内で自律神経の交感神経が興奮し、痛みを感じる受容体が刺激されるためです。また、気圧変化による組織の微小な膨張や局所の血流不全が、完全には安定していない再生途上の知覚神経を刺激することも一因です。温かいタオルで患部を温めたり、血流を促すストレッチを行ったりすることで症状が緩和するケースが多く見られます。

Q2:傷跡のチクチクした痛みに、市販の鎮痛薬(ロキソニンやイブなど)は効果がありますか?
A2:一般的な非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、組織の急性炎症による痛みには高い効果を発揮しますが、神経の再生不全や過敏化による「神経障害性疼痛」には効きにくい特徴があります。市販薬を数日間服用してもチクチク感が全く変わらない場合は、無理に漫然と飲み続けず、神経の過剰な興奮を抑える専用の治療薬(プレガバリンやミロガバリンなど)を医師に処方してもらう必要があります。

Q3:傷口周辺の感覚が麻痺して鈍いのに、表面はチクチク痛むという矛盾した状態は異常ですか?
A3:異常ではなく、神経再生期に極めて典型的に見られる現象です。知覚を司る太い神経線維と細い神経線維では再生速度が異なり、触覚が完全に回復していない鈍麻状態の組織の中で、痛覚を伝える微細な線維だけが部分的に発芽して過敏な興奮状態に陥ることで生じます。神経回路の修復が進むにつれて、麻痺感とチクチク感は次第に調和し、正常な感覚へと統合されていきます。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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