横浜大桟橋の象徴といえば、ブラジル産イペ材のウッドデッキと天然芝が美しく広がる屋上フロア、通称「くじらのせなか」です。24時間立ち入り可能であるため、早朝の澄んだ空気から夕暮れのトワイライトタイム、そして深夜の静まり返った港まで、刻一刻と表情を変える横浜の風景を心ゆくまで堪能できます。
この場所が「夜景の特等席」と呼ばれる最大の理由は、横浜を象徴する景観が遮るものなく一望できる点にあります。西側を望めば、横浜ランドマークタワー、大観覧車コスモクロック21、横浜赤レンガ倉庫が織りなす「みなとみらい21」の眩いスカイライン。東側を向けば、漆黒の東京湾に浮かび上がる横浜ベイブリッジと本牧ふ頭のガントリークレーン(キリンの愛称で知られるコンテナクレーン群)のインダストリアルな光が広がります。
取材班が現地調査で確認した「横浜大桟橋 夜景穴場スポット」として特におすすめしたいのが、屋上デッキ先端(海側)の最前列ではなく、山下公園側を望む南東スロープの中段付近です。多くの観光客はみなとみらい側の手すり沿いに集中するため、反対側のスロープ沿いは夜間でも比較的人通りが落ち着いています。マリンタワーや氷川丸のライトアップが水面に揺れる情緒ある光景を、ベンチに腰を落ち着けて静かに鑑賞できる隠れた特等席となっています。