山芳製菓が巻き起こした大きな話題といえば、30年以上にわたりパッケージの顔として愛されてきた公式キャラクターの交代劇です。長年親しまれた初代キャラクター「わさっち」から、2026年の発売33周年を機に新キャラクター「わさぎゅ〜」へとバトンタッチが行われました。
当時、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣氏がデザイン監修を手掛けたことでも世間の注目を集めましたが、この改名・刷新には同社の明確なブランド戦略が存在していました。
「わさっち時代からのオールドファンを大切にしつつも、Z世代をはじめとする若年層へアプローチするための親しみやすさと視認性を再構築する」という経営陣の狙い通り、SNS上では「愛嬌があって可愛い」「店頭で見つけやすくなった」という好意的な評価が定着しています。一方で、「昔のどこか哀愁漂うわさっちが恋しい」といった長年の愛好家によるノスタルジックな口コミも根強く、ブランドの歴史の深さを物語っています。
また、ファンの間で伝説的に語り継がれるのが、わさびの辛味成分を極限まで引き上げた「男気わさビーフ」です。「鼻がもげるほどの刺激」「涙なしには食べられない」と5chやX(旧Twitter)で阿鼻叫喚のレビューが飛び交い、辛党の間でカルト的な人気を獲得しました。こうした「尖った商品企画」こそが、山芳製菓のネットミームとしての求心力を支えています。