木曜日の出走馬確定、そして金曜日の枠順発表を経て、レース前日には専門各紙やネット上で想定オッズが形成されます。しかし、このオッズ形成プロセスには大衆心理特有の激しい歪みが生じます。
SNSやネット掲示板(5chや知恵袋など)のリアルな反応を検証すると、次のような傾向が顕著です。
「前走重賞を派手な追い込みで勝った馬に支持が集中し、単勝オッズが2倍台前半まで過剰に買われている」
「実績上位の実力馬が、内枠を引いたというだけで包まれるリスクを嫌気され、単勝8倍前後の伏兵扱いになっている」
人間心理には、直近の鮮烈な記憶に判断が引きずられる「利用可能性ヒューリスティック」が存在します。大外一気で突き抜けたシーンばかりがハイライト映像で拡散されると、展開利に恵まれただけの馬に大金が集まり、実力に見合わない低オッズを生み出します。逆に見れば、不利を受けて大敗した真の実力馬が不当にオッズを落としている瞬間こそ、期待値が最も跳ね上がるタイミングです。