ヨーロッパ原産であるエニシダは、植物分類学上でマメ科エニシダ属に属する。18世紀に近代分類学の基礎を築いたカール・フォン・リンネも、その強い生命力と独特な細枝の美しさに注目していた。マメ科特有の根生菌(根瘤バクテリア)との共生関係により、エニシダは痩せた土壌であっても大気中の窒素を取り込んで生長する力を持つ。
この学術的特性は、日常の肥培管理における重要なヒントとなる。窒素分の多い肥料を与えすぎると葉ばかりが茂り、肝心な花芽がつきにくくなる。リン酸やカリ分を主体とした肥料を適切な時期に与えることこそが、自然の理にかなった理想の生育環境をつくり出す。