道具と食材の選び方にも決定的な分岐点が存在します。まずフライパンのサイズですが、直径26cm〜28cmの深型フライパンが最も適しています。24cm以下の小さなフライパンを使うとパスタが完全に浸からず、麺が折れたり茹でムラが生じる原因になります。また、底面積が狭いと水分の蒸発効率が極端に落ちるため、べちゃつきのリスクが跳ね上がります。
もうひとつ注意したいのが、麺の種類の違いです。時短調理の味方である「早茹でパスタ(3分茹でタイプなど)」は、ワンパンパスタにはあまり向いていません。早茹でパスタは麺の表面にスリット(深い溝)が入っており、短時間で芯まで水分を吸い込む構造になっています。そのため、ワンパン調理で煮込むと一気に水分を吸いすぎて表面が溶け崩れ、中心のコシが失われてフニャフニャの食感になりやすいのです。
ワンパンパスタでアルデンテの心地よい歯ごたえを残すには、溝のない標準的な1.6mm前後のパスタを選ぶのが確実な選択肢です。