かぐや姫と帝の愛の真相|不死の薬を富士山で焼いた切ない理由

かぐや姫と帝の愛の真相|不死の薬を富士山で焼いた切ない理由

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命令では動かないかぐや姫に対し、帝は狩りの途中に竹取の翁の家へ立ち寄り、抜き打ちで姿を一目見ようと試みます。不意を突かれたかぐや姫の美しさに心を奪われた帝は、思わずその袖を引いて連れ去ろうとしました。しかしその瞬間、かぐや姫の姿はパッと影のように消え失せてしまいます。人間ではない霊的な存在であることを察した帝は無理強いを諦め、深く心を残しながら宮中へと戻りました。

この事件を機に、二人の間では3年間に及ぶ和歌の往復書簡が始まります。5人の貴公子に対しては終始冷淡で形式的な対応しか見せなかったかぐや姫ですが、帝からの文には優美で心のこもった返歌を返し続けました。

身分や打算ではなく、純粋な教養と感性によって響き合う関係。肉体的に結ばれることのないプラトニックな間柄でありながら、かぐや姫にとって帝は、地上で唯一知性と心を分かち合えるソウルメイトだったと言えます。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。