ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「アイブラックは高いから、100均の黒いテープで自作できるのではないか」という疑問が散見されます。しかし、野球アイブラック自作や安易なアイブラック代用品の運用には、プレー面および健康面で重大な落とし穴が存在します。
第一の盲点は「表面の光沢による逆効果」です。100円ショップ等で販売されている一般的な黒色ビニールテープや養生テープは、素材表面にツヤ(光沢)があります。これを目の下に貼ると、光を吸収するどころかテープ表面が鏡のように光を反射し、かえって視界を悪化させる致命的な事態を招きます。専用のアイブラックが「完全マット加工(つや消し加工)」で作られているのはこのためです。
第二の盲点は「接触皮膚炎(かぶれ)と角質損傷」です。目の周囲の皮膚は人体の中でも極めて薄くデリケートです。工業用テープの粘着剤には、皮膚貼付を想定していない強力なアクリル系粘着剤や有機溶剤が含まれており、発汗と紫外線の複合作用によって激しいかぶれや色素沈着を引き起こすリスクがあります。
アイブラック100均製品を模索するよりも、肌に優しい医療グレード粘着剤を使用したスポーツ専用品を選ぶことが、結果として皮膚トラブルを防ぎパフォーマンスを維持する最短ルートです。