東海村臨界事故の写真と記録が語る惨劇|Jco被曝治療の真実

東海村臨界事故の写真と記録が語る惨劇|Jco被曝治療の真実

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事故当時、現場では高速増殖炉「常陽」用ウラン燃料の精製作業が行われていました。本来は臨界に達しない形状設計が施された「溶解塔」を用いるべきところ、作業効率化を優先させた現場では、ステンレス製バケツを用いてウラン溶液を沈殿槽へ直接注ぎ込むという危険極まりない手作業が常態化していました。

7杯目のウラン溶液が沈殿槽(内径45cm、高さ約1mのステンレス製容器)に注がれた瞬間、ウラン燃料は臨界量(約2.4kg)を大幅に超過する約16.6kgに達し、自律的な核分裂連鎖反応が始動。作業室の空間を瞬間的に切り裂いたのが、作業員たちの網膜を直撃した青い光(チェレンコフ光)でした。

公表された東海村臨界事故の現場写真には、核燃料加工現場という高度な科学施設とは思えないほど日常的なスチール棚、踏み台、そして注ぎ口のついた工業用バケツが残されていました。ハイテク産業の裏側に潜んでいた致命的な安全管理の空洞化を、散乱した器具を捉えたモノクロームの記録写真は冷徹に物語っています。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。