一方で、「ずるい」と批判される側の「子どもを持たない人」もまた、決して平穏な日々を送っているわけではない。彼らが抱えるのは、将来への圧倒的な孤立感と、社会からの無言の圧力だ。
「お金と時間があって自由でいいね」と言われるたびに、胸が締め付けられると語る既婚子なしの男性もいる。「老後に誰が面倒を見てくれるのかという不安は常にあります。社会の義務を果たしていないかのような目で見られ、税金だけは人一倍取られる。どちらが本当に『ずるい』のか、教えてほしいくらいです」。隣の芝生は青く見える。しかし、どちらの芝生も実際には枯れかけているのが、今の日本の現実だ。