「熱は37.2度と平熱より少し高い程度だが、鼻水が出ている」「時折咳き込むが、本人は元気に遊んでいる」という状況は、保護者が最も頭を悩ませるシチュエーションです。判断に迷った際は、体温という数値だけでなく、「食事・水分・睡眠・機嫌」の4要素が集団生活を送れる水準にあるかをチェックする必要があります。
微熱や透明な鼻水程度であっても、普段と比べて機嫌が明らかに悪かったり、朝食を一口も受け付けなかったりする場合は、体内でウイルスと戦っている初期症状の可能性が高いと判断できます。集団生活では製作や体操、外遊びなど体力を要する活動が続くため、家庭で安静に過ごすときよりも子どものエネルギー消費は激しくなります。
また、鼻水と咳の受診目安として、以下のような症状が見られる場合は登園を見合わせ、小児科への受診を優先させるのが賢明です。
・黄色や黄緑色の粘り気のある鼻水が大量に出て、息苦しそうにしている
・夜間や明け方に咳き込んで何度も目を覚ました
・呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という雑音が混じる
・咳き込んで嘔吐してしまう
これらは単なる風邪の初期にとどまらず、気管支炎やRSウイルス感染症などに移行しているリスクがあります。本人が「行きたい」と口にしていても、活動中に体調が悪化して園から緊急呼び出しを受けるケースが多いため、朝の段階で慎重に休養を選択することが結果的に回復を早めます。