ハワイでの華麗な誓いから3年半後の2001年3月、二人は突如として離婚を発表します。日本中を驚かせた飯島直子とTUBE前田の離婚理由の核心は、家庭内における「価値観と生活リズムの決定的な乖離」にありました。
結婚当時、前田は都内屈指の高級住宅街に広大な敷地を持つ大豪邸を構えていました。この前田亘輝の自宅豪邸は、音楽仲間やスタッフが夜な夜な集う社交場のような空間でもありました。前田は典型的な夜型のミュージシャン気質であり、義理人情に厚い性格から、深夜に突然大勢の後輩や知人を自宅に連れ帰り、朝まで酒宴を開くことが日常茶飯事だったと報じられています。
一方、飯島は仕事をセーブし、「良き妻」として前田を支えようと孤軍奮闘しました。深夜に帰宅する夫や客人のために大量の夜食を用意し、笑顔で接待をこなす日々が続きます。しかし、プライベート空間であるはずの自宅に心が安らぐ時間はなく、飯島の中で孤独感と疲弊が蓄積していきました。当時のインタビューや後年の自著において飯島は、「自分が未熟で、相手のスケールの大きさに合わせることができなかった」と自責を交えつつも、一人の女性として自分を見失いそうになっていた葛藤を吐露しています。
夫婦二人きりで対話する時間すら奪われていく生活の中で、溝は修復不能な深さに達しました。決定的なスキャンダルや暴力などではなく、日々の暮らしの中で少しずつ削り取られていった信頼とエネルギーの枯渇こそが、飯島直子と前田亘輝の破局理由の真実でした。