JUONの音楽的バックボーンを語る際、欠かせない存在がいる。彼の母であり、シンガーソングライター・女優として独自の存在感を放った、りりィ氏だ。名曲「私は泣いています」で一世を風靡し、唯一無二のハスキーボイスと反骨精神で知られた彼女の遺伝子は、JUONの骨太なロックサウンドとオープンな人間性の中に確かに息づいている。
吉田美和とりりィ氏の関係もまた、極めて良好だった。嫁姑という枠組みにとどまらず、同じ時代を駆け抜けた女性アーティスト同士としての深い共鳴が存在したという。J-POPの王道を牽引する吉田美和と、泥臭くストレートなロックを愛するJUON。異なるバックグラウンドを持つ二人が惹かれ合った背景には、表現の本質を見抜くりりィ氏の温かな眼差しがあった。