金沢の台所として知られる近江町市場。朝8時を過ぎると、ずらりと並べられた赤い甲殻類が訪れる人々を圧倒する。ただし、飛び込みで最高の状態を味わうのは容易ではない。地元通の間では、茹で上がりのタイミングを見極めて市場を歩くのが鉄則とされている。茹でたての温かい蟹脚から溢れ出る濃厚な甘みと、適度な塩気。冷やして締めた刺身とは異なり、熱を入れることで立ち上る香りは格別だ。今や店頭での地方発送予約は数週間待ちが当たり前となっており、現地で食べる価値がこれまで以上に高まっている。
2026年冬、金沢の蟹前線に異変あり——空前の最高価格と「ブランドタグ」を巡る現地最新ルポ
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