彼が表舞台から姿を消した背景には、個人の事情にとどまらない、テレビ放送事業全体の劇的な変化が存在する。2000年代後半以降、放送倫理の厳格化や霊感商法に対する社会的警戒が高まり、テレビ局は非科学的な現象を肯定的に扱う番組制作の自粛を余儀なくされた。
かつてゴールデンタイムの主役だった霊能者や陰陽師という存在は、コンプライアンスの波に飲まれ、急速に姿を消していった。演出の自由度が高かった平成初期から、厳密な科学的根拠と倫理的配慮が求められる時代へ。その地殻変動の中で、彼の退場はひとつの時代の終わりを象徴していた。