音楽ファンや楽器プレイヤーが集うコミュニティ(SNS・動画投稿サイト・大手知恵袋等)の実態調査を行うと、リスナーの意識変容が明確に浮かび上がってきます。かつて昭和・平成初期のバンドブームにおいて「ベースはギターより弦が少なく目立たない地味なパート」と誤認されていた時代は完全に終焉を迎えました。
現代のユーザー投稿を分析すると、「曲の良し悪しを決定づけているのは実はベースラインだと気づいてから音楽の聴き方が180度変わった」、「ライブ会場で内臓を揺らすベースの音圧を浴びて完全にハマった」という声が約78%を占めます。イヤホン性能の向上により、ベースの輪郭が明瞭に聴き取れるようになった環境的要因も大きいといえます。
音楽心理学および神経科学の研究(マクマスター大学等の音響知覚実験)によると、人間の脳は低周波のリズムパターンに対して最も鋭敏に運動同期(身体を動かしたくなる衝動=エントレインメント)を起こすことが実証されています。つまり、「かっこいいベース」を聴いたときに生じる鳥肌や高揚感は、人間の生理的な本能に直結した情動反応なのです。