青木家の家族構成は、元市議会議長の父親、母親、青木政憲被告、そして妹と弟の計5人家族(同居親族として叔母を含む)でした。外見上は「地元の名士で裕福な模範的一家」と見られていた青木家ですが、家庭の内情には長年にわたる深刻な葛藤が横たわっていました。
青木政憲被告の生い立ちを辿ると、地元の小中学校を卒業後、県内の進学校である高校へ進学。しかし高校時代から対人関係に強い苦手意識を抱き始め、次第に周囲と距離を置くようになります。東京都内の私立大学に進学するも人間関係に馴染めず中退。その後、陸上自衛隊に入隊したものの、わずか数ヶ月で除隊して中野市の実家へ戻るという挫折を繰り返していました。
父親である正道氏は厳格な性格で知られ、長男である政憲被告の将来を憂慮し、農園の承継やジェラート店の開業など様々な環境を用意しました。しかし、これが結果として「過干渉と過保護の裏返し」となり、被告を精神的に追い詰める一因になったとも指摘されています。被告は「自分はバカにされている」「悪口を言われている」という強い被害妄想を募らせ、家族内でも孤立を深めていった経緯が明らかになっています。