あれから年月が経過した2026年現在、リングを降りた二人はそれぞれの道で世界の頂を目指し、進化を続けています。
那須川天心は、公約通りキックボクシングを無敗のまま完全引退し、プロボクシングへ転向。デビュー当初に囁かれた「パンチ力不足」や「ボクシングに適応できるか」という懐疑論を卓越したスピードとボクシングIQで粉砕しました。東洋太平洋・WBOアジアパシフィックといった主要地域王座を確実に手中に収め、世界ランキングでもトップコンテンダーへ定着。2026年現在、世界王座初挑戦に向けたビッグマッチの交渉が最終局面を迎えるなど、ボクシング界の主役として堂々たるキャリアを築いています。
一方の武尊は、一戦の後に心身の休養と休業期間を経て、世界最高峰の格闘技プロモーション『ONE Championship』と契約。過酷なフライ級キックボクシング戦線において、スーパーレック・キアトモー9をはじめとする世界屈指の猛者たちと血みどろの激闘を繰り広げました。度重なる怪我と戦いながらも、倒れても立ち上がる「不屈のナチュラル・ボーン・クラッシャー」の魂は健在であり、世界規模の舞台で日本格闘技の誇りを示し続けています。
かつて拳を交え、互いの人生を狂わせるほどの熱量でぶつかり合った二人は、今や互いの活躍を公の場でリスペクトし合う無二の盟友となりました。あの歴史的な夜の戦いがあったからこそ、現在の二人の輝きが存在していることは疑いようのない事実です。