医療社会学や組織マネジメントの観点から、コメディカルとしてのキャリアで充実感を得られる人と、後悔しやすい人には明確な境界線が存在します。
コメディカルを心からおすすめできる人の特徴
第一に、「特定分野の職人気質な専門性を突き詰めたい人」です。病気そのものを治す医師に対し、患者の「動かない手足を動かす」「生活の自立を取り戻す」「安全に透析を続ける」といった具体的な生活の課題に寄り添うことにやりがいを見出せる人は、高いモチベーションを維持できます。第二に、「調整力と傾聴力に長けている人」です。医師、看護師、患者本人、家族の間に立ち、感情的にならずに状況を整理できる人材は、どの医療機関でも替えの利かないキーパーソンとして重宝されます。
資格取得や就任に慎重になるべき人の特徴
最も注意すべきは、「資格を取りさえすれば高年収と終身雇用が手に入る」と期待している人です。民間企業のように個人の営業成績がダイレクトに数千万円の年収へ跳ね返る世界ではありません。年功序列による昇給幅も狭いため、金銭的インセンティブを最大の働く目的とする人は、早い段階で不満を抱くことになります。また、「医師の指示を受ける立場」に強いストレスを感じてしまうプライドの高い人や、患者の感情の揺らぎを直接受け止める「感情労働」への耐性が著しく低い人も、精神的な摩耗を招きやすいため注意が必要です。