愛好家の間でしばしば議論になるのが、マルポメとポメマルの違いです。愛犬家の間では「父がポメラニアンで母がマルチーズならポメマル」「父がマルチーズで母がポメラニアンならマルポメ」と呼び分ける風潮もありますが、血統登録機関の定めがあるわけではなく、生物学的な明確な定義分けは存在しません。一般的にはどちらの呼称も同じミックス犬を指すものとして流通しています。
容姿の遺伝傾向として、顔つきはマルチーズの愛らしい大きな瞳と柔らかなマズルを受け継ぎやすく、被毛のボリューム感や全体のシルエットはポメラニアン寄りの華やかさが出る個体が多く見られます。耳の形状も、ピンと立つ直立耳、ペタンと倒れる垂れ耳、その中間の半立ち耳など多種多様です。
一方、暮らしやすさに直結するポメラニアンとマルチーズのミックスの性格は、両親の長所と短所がどのようにブレンドされるかによって決まります。
- ポメラニアン由来の気質:好奇心旺盛で非常に活発。飼い主への忠誠心が強い半面、繊細で警戒心が強く、物音や他人に過敏に反応して吠えやすい傾向があります。
- マルチーズ由来の気質:温厚で人懐っこく、抱っこが大好きな甘えん坊。家庭犬としての協調性に優れますが、甘やかしすぎると分離不安に陥りやすい一面を持ちます。
総合的なポメマルの飼いやすさと評判を検証すると、「陽気で家族を笑顔にしてくれる最高のパートナー」と絶賛されるケースが目立つ反面、ポメラニアンの気の強さとマルチーズの甘えが組み合わさることで、来客に対する無駄吠えや留守番時の要求鳴きに悩まされる家庭も散見されます。小型犬だからとしつけを怠らず、幼少期からの社会化トレーニングを徹底できるかどうかが評価の分かれ道となります。