バーベキュー場やオートキャンプ場の現場では、炭の処理をめぐるマナー違反やトラブルが深刻化しています。日本各地のアウトドアフィールド管理者からは、次のような切実な声が聞かれます。
「月曜日の朝に場内を見回ると、地面のあちこちに炭を埋めた黒い盛り土や、炊事場の流し台に炭と油が流された跡が見つかります。特に多いのが、熱いままの炭を一般的なプラスチック製ゴミ箱に投入し、ゴミ箱が溶けてボヤ騒ぎになるケースです。指定されたキャンプ場の炭捨て場マナーを守っていただけないと、施設自体の閉鎖に追い込まれかねません」(関東近郊キャンプ場責任者)
利用者の間でも、SNSやネット掲示板上でリアルな反省談や目撃談が多く投稿されています。『水をかけたら爆竹のような音とともに真っ白な熱湯が跳ね返り、腕に水ぶくれができた』『消えたと思ってゴミ袋に入れた炭が車内で再燃し、煙が充満してパニックになった』など、バーベキュー炭処理の危険性と注意点を軽視した結果のヒヤリハット事例は後を絶ちません。
炭捨て場が設置されていない施設や河川敷を利用した場合、灰や炭は原則として自宅まで持ち帰る義務が生じます。ここで直面するのが「自宅での炭の処分とゴミ分別」の問題です。自治体によって炭の扱いは大きく異なり、事前にルールを把握しておく必要があります。
「自治体別の炭処分ルール」を検証すると、多くの地域(東京都23区、横浜市、大阪市など)では、炭を水で完全に冷まし、しっかり湿らせた状態で「燃やすごみ(可燃ゴミ)」として出すことが認められています。一方で、炭を「燃えないごみ(不燃ゴミ)」や「粗大ゴミ・適正処理困難物」として分類している自治体も存在します。炭を捨てる前には、必ず居住地域の清掃事業所が発行する分別一覧を確認し、誤った区分で集積場に出して回収車火災を引き起こさないよう配慮しなければなりません。