東京圏から茨城県への移住者・住宅購入者が右肩上がりを続ける最大の要因は、圧倒的な「居住スペース対コストパフォーマンス」の高さです。都内では50平米前後の狭小マンションに月々20万円以上のローンを抱える家庭が多い中、茨城県内であれば庭付き・駐車場3台分を備えた延床面積120平米超の戸建てが、その半分以下の月額負担で現実のものとなります。
首都圏のベッドタウンとしての機能と、豊かな自然環境のバランスが再評価された結果、茨城県中古住宅相場はエリアによって鮮明な二極化を見せています。つくばエクスプレス(TX)沿線では都内並みの強気相場が続く一方、少し視点を広げて常磐線沿線や車移動を前提とした近郊地域に目を向けると、状態の良い築20〜30年の建物が驚くほど現実的な価格帯で取引されています。
都内のIT企業に勤務しながら水戸市近郊へ移住した30代男性は、現場取材に対して次のように本音を語っています。「出社が週1〜2回に定着した現在、都心に縛られる必然性がなくなりました。特急を使えば東京駅まで70分程度。浮いた住宅費を子どもの教育費や趣味に充てられる生活満足度は、数字以上の価値があります」。