耳から黄色い分泌物が垂れてきたり、枕やティッシュに付着するような事態に直面した際、焦って自己流の処置を行うのは火に油を注ぐ行為です。家庭で行うべき耳の中 黄色い液体 対処法の鉄則は、「外に出てきたものだけを拭き取り、穴の中は絶対に触らない」ことに尽きます。
アルコール消毒液を染み込ませた綿棒を突っ込んだり、市販の痒み止め軟膏を指で塗り込む行為は極めて危険です。アルコールは薄い粘膜を激しく脱水・損傷させ、市販薬に含まれる添加物がアレルギー性接触皮膚炎を引き起こして事態を泥沼化させます。周囲に流れ出た液体を清潔なティッシュで軽く押さえて吸い取るにとどめ、外耳道内部は乾燥した状態を保つよう努めてください。
では、どの段階で医療機関の扉を叩くべきでしょうか。以下に示す耳鼻科 受診の目安に1つでも該当する場合は、市販薬で様子を見ることなく直ちに専門医の診察を受けてください。
- 異臭の発生:耳だれからツンとする酸っぱい臭いや、生ゴミのような悪臭(耳だれ 臭い)が漂っている。
- 痛みの増悪:耳たぶを引っ張ったり、耳の穴の前にある突起(耳珠)を押すと激痛が走る。
- 聴力や平衡感覚の異常:耳が詰まった感覚(耳閉感)が取れない、自分の声が響く、難聴やめまいを伴う。
- 持続期間:綿棒の使用を完全にやめても、黄色い液体や透明な汁が3日以上出続けている。
- 発熱の併発:37.5度以上の発熱があり、耳の後ろや首のリンパ節が腫れて痛む。
耳鼻科での治療は、顕微鏡を用いた愛護的な外耳道清掃、細菌培養同定検査、そして原因菌に合わせた適切な抗生剤やステロイドの点耳薬・内服薬の処方によって、通常は1週間から10日前後で劇的に寛解します。放置して鼓膜に穴が開く(鼓膜穿孔)事態を招く前に、早期治療を受けるのが賢明です。