夜間に店舗を訪れようとする利用者が最も戸惑うのが、「近くのすき家24時間営業店舗」を探しているにもかかわらず明かりが消えているケースです。かつて牛丼チェーンといえば全店24時間営業が代名詞でしたが、現在では深夜帯に一時閉店する店舗が存在します。
この「すき家深夜営業休止の理由」について、運営元であるゼンショーホールディングス公式発表や労働環境改善の経緯を振り返ると明確な構造変化が見えてきます。過去に大きな社会問題となった深夜のワンオペレーション(1人勤務)体制を完全撤廃し、深夜帯は必ず複数名体制を敷く安全基準を徹底したことが発端です。労働力人口の減少が進む中、無理な深夜営業を強行せず、2人以上の人員を確保できない時間帯は計画的に店舗を閉めるという「従業員の安全と持続可能性を最優先するオペレーション改革」が定着した結果といえます。
さらに見逃せないのが、深夜帯のコスト構造です。すき家では午後10時から翌朝5時までの注文に対し、合計金額の7%を深夜料金として加算する制度を導入しています。
「牛丼チェーンで深夜料金を取られるのか」と当初はネット上で驚きの声も上がりましたが、深夜勤務者の割増賃金(労働基準法で定められた25%増)や光熱費の高騰を吸収するための極めて合理的な経営判断です。この7%加算は店内飲食のみならず、ドライブスルーやテイクアウトにも同一に適用されるため、深夜に利用する際は端数の価格変動をあらかじめ計算に入れておく必要があります。