ウェブ検索や一部の動画サイトでは、手軽さをアピールするあまり、機器の寿命を縮めたり火災・漏電事故を誘発したりする危険な民間療法が紹介されているケースが見受けられます。以下の3つの行為は絶対に避けてください。
NG行為1:金属製の針金ハンガーを解いて突っ込む
ネット上で最も散見される誤ったライフハックが「針金ハンガーを伸ばして突っ込む」という手法です。家庭用冷蔵庫のドレンホースは柔軟な薄肉塩ビや蛇腹ホースで作られており、さらに途中にゴム製の逆流防止弁(フラップバルブ)が配置されていることが多々あります。先端が尖った硬い針金を力任せに突き刺すと、ホースに穴が開き、断熱材の奥深くへ水漏れを拡大させる結果になります。一度断熱材内部へ水が染み込むと乾燥させることは不可能となり、漏電や異臭、カビの温床となって本体全損に至ります。
NG行為2:熱湯(沸騰水)を一気に流し込む
「油汚れやカビを瞬時に溶かしたい」と沸騰した100℃近いお湯を注ぐ行為も致命傷を招きます。冷蔵庫の排水受け皿やドレン配管は耐熱温度が60℃〜70℃程度に設計されているプラスチック部材が多く、熱湯を注ぐとパイプが熱変形して接続部から外れたり、熱膨張によって亀裂が入ったりします。必ず手で触れられる温度(40℃〜50℃のぬるま湯)に留めてください。
NG行為3:高濃度の塩素系漂白剤やパイプ洗浄剤の原液注入
カビキラーやパイプユニッシュなどの強アルカリ・強酸性薬剤を原液のまま大量に注ぐのも極めて危険です。ドレンホースの終着点である蒸発皿は、金属製のコンプレッサーの上に直接載っているか、すぐ近接した位置にあります。高濃度の薬剤が蒸発皿に溜まり、コンプレッサーの熱で加熱されると、有毒なガスが気化して室内に充満するほか、金属フレームや電気配線を腐食させてショートを引き起こすリスクがあります。