ネット上の情報には一部、来店前の認識を狂わせる誤解が存在します。現地取材と常連客の間で共有されている「3つの盲点」を整理します。
第一の誤解は「マグロばかりで途中で飽きてしまうのではないか」という懸念です。しかし実際は、薬味や調理法へのアプローチが多彩で、ニンニク醤油、すだちポン酢、ごま油、岩塩、さらには洋風のマスタードソースまで揃えられており、一切れの重さを打ち消す工夫が随所に施されています。赤身のさっぱり感とトロの脂身、骨周りの野性味ある旨味がリズムよく交互に口中を満たすため、最後まで箸が止まることはありません。
第二の盲点は「中落ちの提供状況は当日のセリ状況に左右される」という点です。看板メニューである骨付き中落ちは、マグロの入荷体数と解体スケジュールに直結しているため、極めて稀ではあるものの、不漁や特別仕入れの状況によって提供サイズが変動したり、グループあたりの数量制限が厳格化されるケースがあります。「必ず食べられる」と思い込まず、入店直後のファーストオーダー時に中落ちの残数を確認することが玄人の鉄則です。
第三の盲点は「飛び込み(当日突撃)で本当に入れないのか」という実態です。ネット上では「完全予約制」と紹介されがちですが、実際にはオープン直後の17時台や21時以降の閉店間際において、予約席の合間に生じた1時間程度のショート枠がフリー客に開放されることが稀にあります。ただし、これは中野在住者が雨天の平日などに運試し感覚で行うべき賭けであり、遠方からの訪問者が予約なしで訪れるのは極めてリスクが高い行為です。