中国パクリキャラは現在どうなった?偽ガンダムの真相と知財の劇変

中国パクリキャラは現在どうなった?偽ガンダムの真相と知財の劇変

中国パクリキャラは現在どうなった?偽ガンダムの真相と知財の劇変についての疑問解決ガイドをご紹介します。

あの狂騒から時が流れ、問題となった施設やキャラクターたちは一体どのような結末を迎えたのでしょうか。現地調査データおよび報道各社の継続取材から、その「その後」を検証します。

まず、パクリ遊園地の代名詞となった石景山遊楽園ですが、現在は過去の模倣キャラクターを一掃し、国家級の正規テーマパークへと全面刷新されています。北京冬季五輪の開催や都市再開発の波に乗り、施設は近代的なアミューズメントパークへと変貌。現在は中国の宇宙開発事業をテーマにした科学教育パビリオンや、公式に権利許諾を得た正規ライセンスイベントを開催しており、かつての怪しげな面影は完全に消し去られました。

一方、成都の「偽ガンダム」を巡る結末はさらに呆気ないものでした。トゲの増設という苦しい改修で乗り切ろうとした同像ですが、国内外からの批判と知的財産保護を求める日中双方の行政機関からの指導に抗しきれず、騒動発覚から数カ月を経ずして重機によって完全解体・撤去されました。現在、同園は一般的なファミリー向けウォーターパークとして運営されており、ロボットの痕跡すら残されていません。

皮肉にも、バンダイナムコグループは2021年に上海の商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと上海金橋」の前に、海外初となる公式実物大立像「実物大フリーダムガンダム立像」を正規設置しました。オープニングセレモニーには現地ファンが熱狂的に詰めかけ、今や中国の若者層の間でも「粗悪な偽物は恥ずべき黒歴史であり、本物こそを愛好すべき」という価値観が定着しています。

ネットコミュニティの反応:大爆笑から「自国の恥」への変遷

当時、日本の2ちゃんねる(現5ちゃんねる)やまとめブログでは、「顎がシャープすぎるドラえもん」「顔面の崩壊したピカチュウ」の画像が投稿されるたびに格好のエンタメとして消費されていました。「ここまで突き抜けると逆に清々しい」「腹筋が崩壊した」といった面白半分の反応が大半を占めていたのが当時の空気感です。

しかし、中国の大手SNS「Weibo(微博)」や動画共有サイト「bilibili(ビリビリ)」のコミュニティを調査すると、現地ユーザーの反応は時代を経て180度転換しています。2010年当時は「安く楽しめるなら何でもいい」といった擁護の声も一部に存在しましたが、経済成長と教育水準の向上に伴い、現在では過去のパクリ画像が投稿されると「穴があったら入りたい自国の恥」「早く消し去るべき黒歴史」という辛辣なコメントが並ぶようになりました。国民のプライドの高まりが、粗悪な模倣品を市場から締め出す最大の防波堤となっています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。