柴崎楓雅のキャリアを語る上で欠かせないもう一つの金字塔が、2020年末に放送されたNHKドラマ『岸辺露伴は動かない』第2話「くしゃがら」への出演である。
禁止用語「くしゃがら」の謎に取り憑かれ、精神を侵食されていく志士彦役を演じた柴崎は、主演の高橋一生と緊迫の心理戦を展開した。言葉を発せない異様な興奮状態や、露伴のスタンド「ヘブンズ・ドアー」によってページをめくられる際の白目を剥くような芝居は、原作ファンからも「実写化として完璧」「子役にここまでの演技をさせるとは恐れ入った」と絶賛を浴びた。
その後も、日本テレビ系ドラマ『真犯人フラグ』やフジテレビ系『ナンバMG5』など、話題作に立て続けに出演。『ナンバMG5』では間宮祥太朗演じるヤンキー主人公の中学生時代をコミカルかつ熱量たっぷりに好演し、ダークな役柄だけでなく、軽妙なエンタメ作品にも適応できる柔軟な演技力を証明した。
2026年現在の出演ドラマにおいても、単なる「元・天才子役」という肩書を完全に過去のものとし、複雑なバックボーンを抱える青年役や、物語の核心を握るキーパーソンとして重宝されている。映像関係者の間でも「同世代の中で最も台本への理解が深く、安心して重い役を任せられる」と厚い信頼を集めている。