では、今夜カウンターに腰を下ろしたとき、私たちはどう振る舞うべきか。スマートな注文の第一歩は、グラスの大きさに惑わされず「体験全体」を見極めることにある。
アルコール度数が8%を超えるような濃厚なヘイジーIPAやインペリアルスタウトであれば、仮にUSパイントやハーフサイズでの提供であっても、それは店側の誠意ある配慮だ。度数の高い酒をUKパイントで煽れば、舌が麻痺し、せっかくの繊細なアロマを感じ取る前に酔いが回ってしまう。逆に、アルコール4%台の軽やかなセッションエールやクラシックなピルスナーであれば、UKパイントのたっぷりと注がれたグラスを両手で包み、時間をかけて温度変化による味のグラデーションを楽しむのが粋というものだ。
グラスの形状、メニューに潜むオンスの気配、そしてタップハンドルに刻まれたブルワリーのルーツ。目の前に差し出された1杯がどちらの大西洋を渡ってきたのかに想いを馳せる。グラスの底に沈む背景を読み解いた瞬間、いつものビールの味は、間違いなくもう一段深いものへと変わるはずだ。 (出典: パイント と は(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る