プロとしてのキャリアを重ねる中で、海外リーグへの参戦や国際大会の連続による長期間の海外生活は避けられない試練だった。特にロシアリーグなど環境が激変する地域での生活は、体調管理ひとつをとっても困難の連続であった。言葉の壁や気候の違いに直面しながら、彼女は現地で手に入る食材を工夫し、夫のコンディションを維持し続けた。
アスリートの身体づくりは一朝一夕にはいかない。栄養バランスはもちろんのこと、遠征続きで疲弊した胃腸に負担をかけない食事メニューの策定など、彼女の試行錯誤は日常的に繰り返された。怪我や目の症状といった難題にぶつかった時期も、食卓から立て直すという泥臭くも強力なサポートが、彼の選手生命を劇的に伸ばしたと言える。