叶の躍進を支える屋台骨であり、同時に彼という稀代のタレントを媒介にして急成長を遂げたのが、所属企業であるANYCOLOR株式会社だ。黎明期のベンチャーから瞬く間に業界のメガプレイヤーへと駆け上がった同社の軌跡は、叶の活動歴と綺麗に重なり合う。
テクノロジーが高度化し、3Dトラッキングやモーションキャプチャが日常となった現在、重要なのは技術そのものではない。それを「どう使うか」という魂の宿らせ方だ。叶は、ANYCOLORが提供する最新のプラットフォームやスタジオ環境を誰よりも貪欲に使い倒し、バーチャルとリアルの境界線を意図的に曖昧にし続けている。
画面の向こう側の二次元グラフィックとして消費されることを拒み、生身の人間以上に生々しく、かといって現実の制約にも縛られない。彼が切り拓いてきた道筋は、次世代のタレントたちが目指すべき巨大な標識となっている。