浙江大学で基礎を学んだ後、彼女は2010年にアメリカの名門ハーバード大学へ留学を果たしました。最高指導者の娘が資本主義の総本山である米国へ留学した事実は、当時の中米関係の力学や指導部内の意向を反映した極秘ミッションでもありました。
キャンパス内での彼女は本名を一切名乗らず、変名(偽名)を用いて生活していました。専攻は心理学および英文学。当時の学部関係者やクラスメートの証言によると、目立つ高級車を乗り回す他の中国人富裕層子女とは対照的に、常に質素な服装を好み、図書館で黙々と勉学に励む控えめな学生として過ごしていたと報告されています。
しかし、その陰では想像を絶する警護体制が敷かれていました。中国当局が派遣した私服のボディガードに加え、米連邦捜査局(FBI)やシークレットサービスも治安上の観点から24時間態勢で周辺を監視。身分を知る大学幹部はごく一部に限定され、ゼミの担当教授すら彼女が習近平氏の娘であることを長期間知らされていませんでした。2014年に心理学の学士号を取得して無事卒業した際も、卒業名簿には別名が記載され、式典への参加も厳重なスクリーニングのもとで行われました。