伊豆大島ジェット船には、一般的なフェリーとは異なる特有の注意点が2つ存在します。ここを見落とすと当日乗船を拒否されたり、現地での移動が混乱する原因になります。
1. 厳格な「荷物持ち込み制限サイズ」
ジェット船は高速浮上航行を行う安全上の理由から、積載重量とスペースに厳格なルールが敷かれています。
持ち込める手荷物は「身の回り品+手荷物1個(3辺の合計が120cm以内かつ重さ10kg以内)」が基本原則です。大型のスーツケースやゴルフバッグ、キャンプ用の大型コンテナ、分解していない完成車の自転車などは持ち込めません。規定を超える手荷物や輪行袋(折りたたみ自転車)を持ち込む場合は、事前予約制の大型受託手荷物枠を利用するか、大型客船「さるびあ丸」を選択する必要があります。
2. 当日まで分からない「元町港岡田港違い」
伊豆大島には西側の中心地にある「元町港(もとまちこう)」と、北東部にある「岡田港(おかだこう)」の2つの主要港があります。ジェット船がどちらの港に着くかは、当日の朝8時前後の風向きと波の高さによって決定されます。
「西風が強い日は東側の岡田港」「北東の風が強い日は西側の元町港」というように使い分けられます。入港地が変わると、予約していたレンタカーの受け取り場所や宿泊先の送迎場所、路線バスの始発バス停がすべて変わります。乗船当日、竹芝や熱海でアナウンスされる「本日の大島入港地」を必ず確認し、現地の受け入れ先へ連絡を入れる準備をしておきましょう。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
移動の効率性と快適性を左右するジェット船選び。ご自身の旅行スタイルに合わせて以下のように選択することをおすすめします。
▼ジェット船が最もおすすめできる人:
- 船酔いがとにかく心配で、揺れを極限まで避けたい人
- 週末の1泊2日や日帰りなど、移動時間を最小限にして現地滞在時間を長く確保したい人
- 手荷物がリュック1つや小型キャリーケース程度にまとまっている人
▼大型客船の検討や日程再考が必要な人:
- キャンプ装備一式、釣り具の大型クーラーボックス、大型ロードバイクを持参したい人
- 夜行便を利用して船旅の情緒(甲板からの夜景や潮風)を楽しみたい人
- 台風直前や冬の強風期など、欠航リスクを少しでも下げて確実に島へ渡りたい人(大型客船の方が就航率がやや高い傾向にあります)