こうしたキャラクター造形は、近年のラブコメディや日常系アニメの潮流を劇的に塗り替えた。『宇崎ちゃんは遊びたい!』が提示した賑やかで直接的なエナジーに対し、『からかい上手の高木さん』が見せる知的なからかいは、また異なるベクトルの心地よさを提供してくれる。
ドロドロとした人間関係や過剰なドラマを排し、くすっと笑える軽快なやり取りを重ねていくスタイル。日常の延長線上にある小さなバトルの積み重ねが、視聴者に圧倒的な安心感を与える。このジャンルが確固たる地位を確立したことで、アニメにおけるヒロイン像は「守られる受動的な存在」から「自ら距離を壊しにいく能動的な存在」へとシフトした。