「計画通り」というシーンが単なる名作の1コマにとどまらず、20年以上経過した現在もカルチャーアイコンとして君臨している背景には、作画の狂気とアニメ版声優・宮野真守氏の凄まじい演技力が存在します。
作画を担当した小畑健氏による「計画通り」の表情は、読者の間で「伝説の顔芸」と親しまれています。直前まで見せていた理知的で端正な美青年の顔筋が、歪んだ欲望と自己陶酔によって醜悪なまでに歪むその描写は、人間の内面に潜む怪物を完璧に可視化させました。
また、アニメ版で夜神月役を演じた宮野真守氏は、当時の特番インタビューや各メディアの振り返り企画において、このシーンの収録について「喉がちぎれんばかりのテンションで、すべての理性をかなぐり捨てて月と同化した」と語っています。静かに記憶を取り戻す息遣いから、腹の底から湧き上がる狂気の哄笑への急激なクレッシェンドは、音響監督や共演陣を戦慄させました。
この衝撃は国境を越え、英語圏を中心とする海外のアニメコミュニティ(RedditやYouTube等)でも爆発的なミームとなりました。
英語圏のファンサブ(有志字幕)で「Just as planned(*Translator's note: Keikaku means plan)」と注釈付きで翻訳されたことが発端となり、海外では何か巧妙な悪巧みや策略が成功した際に「All according to keikaku」と書き込むネットスラングが定着。現在でもグローバルなポップカルチャーの共通言語として広く引用され続けています。