単なる杞憂や検索アルゴリズムのイタズラだけで、これほど長期間にわたりサ終説が燻り続けるわけではありません。ファンの間で危機感が募る背景には、現場のプレイヤーやゲーム業界関係者なら誰もが認識している「構造的な変化」が存在します。
1. 急速なインフレ進行とアクティブユーザー推移の減少
第一の理由は、ゲームバランスの激しいインフレに伴うプレイヤー離脱です。『白猫プロジェクト』は「ぷにコン」による直感的な爽快アクションが武器でしたが、新キャラクターが登場するたびに与ダメージの桁が跳ね上がるインフレを繰り返してきました。かつて数万〜数十万ダメージで一喜一憂していたバトルは、億単位から兆単位へとインフレが加速。これにより、過去の育成キャラクターが一瞬で陳腐化する現象が常態化しました。古参プレイヤーの燃え尽きを招き、アクティブユーザー推移が最盛期から大きく右肩下がりとなったことが、過疎感とサ終の噂を補強しています。
2. コロプラのIR決算資料から読み解く売上推移の現実
第二に、コロプラが公表している決算説明会資料および各市場データに見る売上推移の落ち込みです。2015〜2017年の黄金期には、月間売上が数十億円規模に達し、App Storeのセールスランキングでも頻繁に首位を争っていました。しかし、2024年から2026年にかけての動向を追うと、大型コラボや周年の瞬間風速を除き、普段の月間売上は数億円から1億円前後のレンジへと軟化。企業として赤字転落のラインではないものの、全盛期を知るファンから見れば「事業規模の縮小」と映るのも無理はありません。
3. コロプラと任天堂の特許侵害訴訟・和解に伴う影響の残滓
第三に、2018年から2021年にかけてゲーム業界を震撼させた任天堂との特許権侵害訴訟の記憶です。最終的にコロプラが和解金33億円を支払うことで決着した歴史的事実がありますが、当時「訴訟に敗れて白猫が差し止め・サービス終了になるのではないか」というパニックがネット上に広がりました。和解によってゲームの配信継続は完全に法的に担保されたものの、当時のショックから「白猫=終了危機」という先入観が一部ユーザーの潜在意識に根強く残り続けています。
4. 派生作品や同世代ソシャゲの相次ぐサービス終了
第四に、白猫ブランドの派生タイトルや同業他社の長寿アプリが相次いで幕を閉じている点です。『白猫テニス』の大規模更新停止や関連サービスの整理、さらには2010年代半ばを共に戦った他社の同期タイトルが次々とサービス終了を発表したことで、「次は本家白猫の番ではないか」という連想連鎖がSNS上で巻き起こりました。