現行の3代目500円玉をじっくり観察すると、中央部と外周部で金属の色合いが明確に分かれていることに気づく。リング部分に銅・ニッケル・亜鉛のニッケル黄銅、中心部に白銅と銅を挟み込んだクラッド金属を使用する「バイカラー・クラッド構造」だ。
厚みは1.8ミリ。中心部の異種金属接合はミクロン単位の精度で圧着されており、外見上の美しさだけでなく、磁気特性や電気伝導率の変化を利用した高精度の機械識別を可能にしている。硬貨の側面に刻まれた斜め異型ギザ(斜めの刻み模様が一部異なる特殊加工)も、世界で初めて一般流通貨幣に採用された高度な意匠だ。