日本のオンラインデーティング市場は年々拡大を続けており、大手IT企業である株式会社サイバーエージェントなどのグループ企業をはじめ、数々のプレイヤーが一般向けマッチングサービスを展開してきた。しかし、その陰で爆発的な成長を見せているのが「既婚者限定マッチング」と呼ばれる特化型ジャンルだ。
従来の恋活・婚活アプリと異なり、ユーザーの100%が既婚者という特殊な空間。利用者の多くが買い求めるのは、肉体関係のみに依存しない新たな関係性「セカンドパートナー」である。長年連れ添った配偶者には言えない悩みや、失われたときめきを補完し合う関係を求めて、30代から50代の男女が日常の隙間時間でアプリを開いている。
「家庭を壊したいわけではない。むしろ、外で心のバランスを取ることで、家庭内の平和が保たれている一面もある」――取材に応じた40代の男性会社員はそう明かした。罪悪感と自己充足の狭間で揺れ動く利用者の姿が、ここにはある。