ここで重要な事実を検証しておく必要があります。実は、原作漫画のコマをどれだけ探しても「嘘だろ承太郎」という文字列そのままのセリフは存在しません。いわゆる「集団的な記憶の食い違い(マンデラ効果)」や、パロディの定着によって生まれた現象です。
実際の作中でラバーソールが放ったのは「レロレロレロレロ」というチェリーを舐める挑発的な擬音や、「バレたかーっ!」という露骨な正体露見のセリフ、そして承太郎の反撃に対して命乞いをする情けない懇願でした。しかし、テキストサイト全盛期から5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のガイドライン板、なんでも実況J(なんJ)等において、承太郎の人間離れしたチート級の強さや無慈悲なオラオララッシュに対するツッコミ構文として「嘘だろ承太郎……」というコピペが定着していきました。
承太郎の代名詞である「やれやれだぜ」などの空条承太郎 名言と対比させる形で、「承太郎の無茶な行動に振り回される仲間や敵の心情」を代弁する使い勝手の良いネットスラングとして、2010年代以降爆発的に普及したのが実態です。