SNSや大手Q&Aサイト(Yahoo!知恵袋など)を調査すると、「何でもない家族の一言に激高して怒鳴ってしまった」「後から激しい罪悪感に襲われて泣いてしまう」といった当事者の悲痛な吐露が数多く見受けられます。
臨床心理士や心療内科医の現場証言によると、来院する患者の多くが「他人に怒りをぶつけてしまったことへの自己嫌悪」で二次的な抑うつ状態に陥っています。ある心療内科クリニックの医師は取材に対し、次のように述べています。
「診察室で『自分が未熟だから怒ってしまう』と涙を流す方が非常に多いですが、詳しく問診を行うと、睡眠不足や重度のホルモン変動、イライラが止まらないストレス原因が蓄積していることが大半です。感情は脳の物理的なコンディションと直結しています。我慢や反省で解決しようとするアプローチそのものが、さらなる精神的負荷を生む悪循環を作り出しています」
当事者が抱える苦しみの本質は「怒りそのもの」ではなく、「怒りをコントロールできない自分に対する無力感と孤立」にあります。周囲の理解はもちろん、本人が「身体の不調である」と認めてあげることが回復への第一歩となります。